

城所理事長コラム
〜第48回〜 「“つややか”に、そして“しなやか”に…(後編)」
さて次に、男に対する概念としての「女か」という点については、全体として本書が解答になっているとしておきます。とくにこの終章が、その答えです。
あえて答えるならば、ほんとうは、わたしとしては「つややかな・・・・」ないしは「しなやかな・・・・」でありたいと思っています。
その「・・・・」に「女」を当てはめるか「人」とするかは、たいした問題ではありません。もちろん「女」でもいいのですが、わたしは女である以前に、なにより「人」でありたいからです。
根本的に「人」でありえているのかどうかという問いの前では、男か女かという性差は重要ではありません。そこで問われるのは「個人」としてどうなのかという点なのであって、その資質や能力、特性といった、つまり「個性」が問題なのです。
わたしにとって個性が問われるとしたら、日々「つややか」に生きているか、そして何事に対しても「しなやか」に強く生き抜いていけるのか・・・・そういう自分でありえているかどうかが問題なのです。
そういう個性あふれるわたしの人生を、エレガントに装いたいと、いつも願っています。つややかに女(ないしは人)として生き、そして・・しなやかに、せいぜい街づくりに精を出したいと思います。
そういう女としての人生の歩みの一部をペンに載せて、本書『しなやかな街づくり――赤坂はこんなにおしゃれになった』を著しました。
とはいえ大上段にふりかぶって「こんなにおしゃれになった」と断定的に言うことには、ためらいと恥ずかしさがともないます。
その求める方向性が異なるとはいえ、かつての黒板塀が軒を並べた高級感ある街並みをご存知の方からすれば「いまの赤坂がどれほどのものかい」と言われてしまうかもしれません。あるいは「おしゃれ」のセンスが豊かな方からすれば、まだまだ物足りないと感じられるかもしれません。
でも、強いて弁解すれば・・・・わたしの考える赤坂の街づくりは「なお・・・・ING」なのです。現在進行形ながら、けっこうコンセプトが浸透して、その求める方向が確たるものとして街並みに見えてきているのではないかと思い、そこで「(赤坂の街は)おしゃれになった」と表題をつけさせていただいたわけです。
さて最後に、ペンを執ることを勧めていただいたIさんと、出版の労をとっていただいた風雲舎社長のYさんに感謝の意を表したいと存じます。その風雲舎への橋渡しをしてくださったのが、本文中にもご紹介した陶芸家のS先生です。ここにお礼、申し上げます。ありがとうございます。
エスプラナード赤坂商店街振興組合
理事長 城所 ひとみ


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